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2019.11.24

「オーナーシップはいかに育まれるか?」【社長BLOG】

東京に自然エネルギーの森をつくる・たまエンパワー代表の山川です。
今回は私がここ数年ずっと感じていることについて書きたいと思います。

それは「オーナーシップ」です。

「オーナーシップ」とは、物事に対して主体的に取り組む意識や姿勢のことを指します。「当事者意識」「自分事」などと言い換えることもできます。

オーナーシップを持って行動する人が社会に増えれば、社会に活気が生まれます。その意味において、オーナーシップは社会課題を解決するエネルギー源と言えます。
では、人はどのようにしてオーナーシップを持つようになるのでしょうか?

私の答えは、すごくシンプルですが、オーナーシップは「物事に対して興味を持つこと」から生まれるということです。
プライベートだけでなく、仕事の中で自分が興味を持てるものを自力で見つけられる人は、オーナーシップを持って自らの道を切り拓いていける人です。しかし、そうした人は残念ながらあまり多くありません。
ビジネスの現場では、しばしば自身の仕事に対するオーナーシップが欠如した人に出会います。平たく言うと、「やる気のない人」「"ちゃんと仕事しろよ"とツッコミを入れたくなるような人」です。どこにでもいますよね。
私の経験上、これらは特定の世代や職階に偏った傾向ではありません。自分と関係のないところにいれば無害ですが、自分の仕事の相手先の意思決定者や担当窓口がたまたまそういう人に当たると、物事がたちどころにストップしてしまいます。そういった経験はだれしもあるのではないかと思います。そんな時、みなさんならどうしますか?

私の場合、例えばプロジェクト組成のフェーズで、相手先の担当にオーナーシップが欠落していて物事が進まなかったとしたら、考えられ得るあらゆる方法で働きかけます。
その時大事にしているのは、具体的な仕事内容だけではなく、その仕事の社会的な意味、実現したい将来イメージ、その人がいかに重要な役割なのか、実現した時のインパクトなどを本気で、繰り返し、何度でも伝えることです。

伝え手の持つビジョンや危機意識が、圧倒的な熱量を以って相手の心に伝わったとき、相手にその物事に対する興味が生まれます。それがオーナーシップの芽生えだと思います。

単に「首を縦に振らす」ということだけで言えば、アプローチの切り口や角度を変えたり、担当を変えてみたりと、営業テクニックはたくさんあります。が、それだけでは相手がオーナーシップを持つことにはなりません。
相手がオーナーシップを持つには、伝え手の本気と圧倒的な熱量が必要です。
それは、過去に社会変革を成した先人達、社会課題解決に取り組む友人たち、自分の経験から照らし合せても、間違いないと断言できます。

そして、「オーナーシップ」を持つ人を一人でも増やすことが、社会課題解決の一歩になると私は思います。

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