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2015.11.26

株式会社太陽住健・河原会長インタビュー

今回の社長ブログは施工パートナー(CP)にもなっていただいている株式会社太陽住健の河原英信会長です。
東京・神奈川を中心に太陽光、リフォーム事業を手掛ける同社は、屋根借り太陽光×震災復興支援、防水×太陽光、DIY施工など、施工店の枠に留まらない事業を次々と世の中にリリースしています。ユニークな発想の源泉をお聞きしました。

―御社の事業について教えてください。

太陽住健という名前はよく太陽光をやっているからと間違えられるのですが、「太陽の恵みから大地を潤すように、衣食住のベースである住まいを豊かにする」という弊社の設立の理念から来ています。
「頼んでよかった」を基本コンセプトに掲げ、いかにお客さんにそう言っていただけるか。そのために何ができるのかというのを社員一同常に考えて仕事をしています。
建設業という業態を選択したのは、次代が変わっても工事はなくならないだろうという考えから来ています。工事屋=下請けと言うイメージが強いかもしれませんが、工事屋が営業・マーケティングをやれば、お客様に一番近い存在になれるのではと思っています。

太陽光事業はリフォームのお客さん中心に5年前に始め、何かあった時にすぐに駆けつけられるよう事務所のある神奈川県内限定で展開していました。FITが始まってからは屋根借り事業を他社に先駆けて手掛け、自社で調達~施工~管理までできるという強みを生かし、神奈川県の案件では8件中6件を受託しています。
その後、東京都で屋根借りに関する講演をやらせていただいた関係で東京でもお客様が拡大、自社の発電所のある千葉も含め、現在は首都圏3県で建物の屋根上の施工を中心に事業を展開しています。

―防水工事と太陽光を組み合わせたサービスも始めたそうですね。

マンションは定期的に屋上防水を含む大規模改修が必ずあります。そこで、屋根借りと組み合わせ、太陽光の工事と一緒に屋上防水工事を同時に行い、屋根借り賃料の代わりに防水工事を自社で行い、20年保証を付けるというサービスを始めました。そうすることで、費用も半額程度で済み、20年の売電期間の間にほぼ確実にある屋根防水を心配しなくて済むことから、屋根上太陽光発電の普及の起爆剤になると考えています。尚、防水の方法は様々検討しましたが、結果的に「ジェットスプレー工法」という工法を採用、自社施工の体制を確立しました。そうした取り組みを評価いただき、神奈川県と川崎市双方のビジネスオーディションで賞をいただきました。

―太陽住健さんは社員の方もとても大切にされていますね。

自分の子どもに選ばれる、公平に見て「この会社に入りたい」と、子どもに思われる会社でありたいと思っています。
弊社では雇用期間から正社員になる前に私自身が家庭訪問をします。事業には必ず浮き沈みがあります。困難な時期を支えるのは家族であり、弊社がどんな理念でどんな思いでやっているかを社員の家族にも理解していただく必要があると考えています。少し前までは年末お歳暮を持って一軒一軒回っていましたが、実はありがた迷惑だということがわかり、今はお歳暮だけ送ることに変えました(苦笑)
余談ですが、私個人としては弊社の社長でもある息子家族も含めて2世帯住宅・総勢12人で暮らしていまして、昔「大家族スペシャルにでないか」と言われたくらい(笑)にぎやかな家庭です。

―神奈川県の屋根借り事業では福島の復興支援も手掛けておられるとか。

「電気で受けた恩は電気で返すプロジェクト」と銘打ち、神奈川スケートリンクの屋根借り事業(225kW)の売電収入の一部(40万円)を使って、福島の子どもたちと神奈川県の子どもたちの交流キャンプを企画、NPO、横浜市体育協会、神奈川県などに働きかけて、実現に向けて動いています。
本業で稼いで、余剰を社会貢献に使うのではなく、事業と社会貢献が一体になっているのが私たちの理想です。
 この事業も一過性のもので終わるのではなく、最低3年は継続したいと思っています。

―ホワイトフランチャイズ(WFC)に興味を持ったきっかけは?

今はコラボレーションの時代です。強みは出して弱みは補い合う。WFCもまさにそういう仕組みで、自分たちが考えていることと一緒だと感じました。またこれからはFITだけでなく、より地産地消に近い自家消費を増やしていく方向に世の中がむかっていくだろうと考え、そういう意味でも目指している方向性が合致していました。最初は正直ためらいもありましたが、ここでのつながりも含めて入ってよかったと思っています。このネットワークが拡大してもっともっと全国レベルで仕事ができるようになれることを期待しています。

―最後に御社の事業の展望を教えてください。
今後も発電事業は会社のベースとしてやっていきながら、理念である「豊かなすまい」を既存住宅中心に提案していきたいと思っています。ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の上をいく「プラス・エネルギー・ハウス」を提唱、太陽光や蓄電池に加え、「地中熱エアコン」などの新しい商材を組み合わせて実現していきたいと思っています。更にリフォーム事業を拡大し、今後はフルリノベーションした中古住宅やマンションの販売も手掛けたいと思っており、今年横浜市のエコリノベーションの事業にも採択されました。

そうした展開の中で、このWFCともうまくコラボしながら、仕事を作っていきたいと思っています。