Project / TEPの活動

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2015.10.13

エネルギー環境教育出前授業~多摩第一小学校~

背景:
同校は資源エネルギー庁・平成27年度エネルギー教育モデル校に選定され、エネルギー教育に意欲的に取り組んでいる。6年生の総合的な学習の時間においては、「エネルギー発電について考えよう」と題し、日本のエネルギーについて児童たち自ら調べたり、「エネルギーミックス」についてのグループで発表することを通して、エネルギーや発電について理解を深めている。

内容:
総合的な学習の時間の1時間の特別授業として、弊社代表山川勇一郎が登壇した。4クラス138名の児童たちに対して、予め担当教諭と打ち合わせた内容を元に、地球温暖化や世界のエネルギーの現状といったグローバルイシューから、地域の発電ポテンシャルや首都・東京で取り組む意義、弊社の活動の紹介など、エネルギーの現状と未来について約30分間のプレゼンテーションを行い、その後質疑応答を行った。

児童からは「多摩地域で行うとしたら一番可能性のある発電方法は何か」「なぜ日本はバイオマスより化石燃料を重視するのか」「ドイツの再エネ100%地域はどんなエネルギー源を使っているのか」「宇宙発電で地上に日影はできないのか」等、約20分間の質疑応答の時間では答えきれないほどたくさんの質問が出され、児童の関心の高さを実感する形となった。

TEPの役割:

・多摩市内に本拠地を持つ再生可能エネルギーの専門家として、身近な立場で生徒たちに話をすることで、困難と同時に希望があることを生徒たちが実感し、エネルギーについて更に学んでみたいという意欲を向上させること。

生徒たちの授業後の感想:

・私は今日話を聞いた中で「2100年にはCO2排出量をゼロかマイナスにしなければならない」という所です。もしそうならなかったらと怖くなりました。その他の説明もわかりやすかったです。(小6女子)

・お話しを聞いた。おもしろい考えがいっぱいあった。山川さんは太陽光中心に活動していた。太陽光は変換効率が悪いと聞いたことがあるが、それでも東京の屋根にすべて設置したら原子力発電所一基分の発電ができると聞いておどろいた(小6男子)

・今日はミドリムシを燃料にするエコを初めて知った。とても気になるエコなので自主勉で調べてみたい。ここまでやってきたのならエネルギーの仕事につき多摩に太陽光を作っていきたい。(小6女子)

・100%を目指そうとすればできるような気がします。もし今の大人が100%目指そうとしないのなら、私たちの世代が再エネ100%を目指したいです。私は「自分が変われば周囲が変わる。多摩が変われば東京が変わる。東京が変われば世界が変わる」という言葉に心を打たれました。自分がちょっとしただけで世界まで広がるのはとてもすごいと思いました(小6女子)

・正直日本は大ピンチだと思いました。だって二酸化炭素を49Gt減らさないといけないし、再エネ自給率も1%もいっていないなど問題が多すぎるからです。それを防ぐには一人一人の知恵と情熱が必要なので、これからも意識して取り組みたいです。ぬる太陽光発電やミドリムシなどまだまだ日本に希望(HOPE)はあるので、日本を発展させたいです!(小6女子)


先生のコメント(3組担任 八長先生)
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地球の未来を考えて、今、取り組んでおられる山川さんからお話を伺うことができ、子ども達も自分のこととして「環境をつくるためにできること」を考えはじめました。「世界を見よう。行動は足元から。」という山川さんの力強いメッセージと実際の取り組みに、発電に関する現状をみつめて悲観するだけではなく、明るい未来をつくっていこうとするきっかけをいただきました。