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2020.06.15

【実例】自家消費余剰率シミュレーション

「太陽光の自家消費をお客様に薦めたいが、提案の仕方が良くわからない・・・」

「屋根はあるけれど、どのくらい載せればいいのかがよくわからない・・・」


そうした悩みを太陽光のEPC様、販社様などから頻繁にいただきます。

社長ブログでも度々書いている通り、自家消費を成功させるには、
電力消費と発電量を加味して、利益を最大化する容量を決定する必要が
ありますが、現実はそんなに簡単ではありません

「載せられるだけ載せておこう」とか、
「ギリギリにならない程度に乗せておこう」という業者さんもいるようですが、
そのような乱暴なやり方はお勧めしません

パワコンが頻繁に停止したり、もっと有効に屋根を使って
電気代を削減できるのにその機会をみすみす逃すことになります。


下記は先日あるEPC様からご相談いただいた高圧の印刷工場の案件です。
(お客様の了承を頂き、名前は伏せる形でデータを公開します)

「PPAでやりたい。屋根と敷地にある程度たくさん載せたいとの思うのだけれど、
 (自分たちが行った)設計が妥当か教えてほしい。」
というご要望でした。

敷地内にある工場と事務所棟と駐車場でのカーポートの3か所、
ないし、そのうちのどれかで提案したいとのことで、いただいたデータを
元に分析を始めました。

すると、この工場は24時間稼働でデマンドがある程度安定しており、
夏冬と春秋のデマンドの差もそれほどないことがわかりました。
単相と三相の割合はその時点では不明ですが、空調の負荷変動が
それほどないことを意味します。
ただ、週末が休みのため、そこはデマンドが大きく落ち込んでいます。

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その上で、弊社が開発した余剰率シミュレーションで、過去データに基づき
太陽光を設置していた場合にどのくらい発電してどのくらい余剰が出るか
推定値を求めていきます。

今回は、全て設置するか、工場と事務所棟にするか、工場のみにするかを
知りたいとのご要望でしたので、3種類のシミュレーションを出し、
余剰率がそれぞれ13.9%、12.8%、11.4%であることがわかりました。

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また、パワコンが何台置くのが適切なのかについてご要望があり、
過積載シミュレーションを同時に行いました。

このように割り出された発電量とカット率は、自家消費にの場合に最も重要である
発電コスト」を割り出すのに活用いただけます。

ご存知のように
発電コスト=(建設コスト+年間維持管理コスト×年数)÷生涯発電量(年間発電量×減衰率×稼働年数) です。

今回の場合、工場と事務所棟とカーポートはそれぞれ建設コストが違います。
当然それによって発電コストが異なってきますので、どこにどれだけ載せるかの判断材料になります。
PPAの場合、ファイナンスサイド(金融機関等)にもエビデンスを求められますので、
シミュレーションの正確性についてはよりシビアになります

また弊社では、ではどの時間帯にどのくらい余るのか、という点について
24時間365日の発電量と消費量のグラフ表示をお示しています。

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この図はわかりやすいと好評です。

そのような悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。
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