News / お知らせ

<戻る
2020.03.01

エネルギー会社にとっての「地域」とは何なのか?【社長BLOG】

東京に自然エネルギーの森をつくる・たまエンパワー代表の山川勇一郎です。

地域電力、地域活性化、地域再生、地域ぐるみ、、、etc...
私たちは地域という言葉を普段なにげなく使用しています。
ですが、そもそも「地域」とはどこのことを指すのでしょうか?

地域=市町村?市町村は確かに地域と呼べるかもしれません。
隣の市のスーパーや幼稚園に行っている場合はどうでしょうか?そこはその人にとって地域かもしれません。
町内会や小学校区などもっと狭い範囲も地域と呼ぶことがあるでしょう。

そう改めて考えてみると、「地域」とは実に掴みどころがない言葉です。

市の職員が話す「地域」と、事業者が話す「地域」と、近所のおばさんが話す「地域」は、同じ「地域」という言葉を使っていても微妙にズレている可能性が高いです。

なぜこんなことを言うかというと、地域電力とか、地域エネルギー会社を新たに始める場合、「地域」をどう定義するかはステークホルダーを決める非常に重要なポイントだからです。
従って、初期段階で関係者間で丁寧に話し合い、意見をすり合わせていく必要があります。

地理的な範囲をどこにするのか問題は、自治体が関係する場合は特に重要ですが、行政区と生活圏や経済圏は往々にして異なります(稀に一緒の場合もあります)。
事業の商圏をどのくらいに設定するかという経営的な観点とのバランスが重要です。

また、誰を対象にするかも重要です。あいまいなままスタートしたが、結局誰のための事業なんだっけ?と自問自答するケースが往々にしてあります。従って、どの地域の誰に向けた事業なのかということをしっかり絞り込んでそこに向けたサービスを作っていくことが重要です。

ただ、地域とは、そこに住む、あるいは働く人がいて初めて成り立つわけで、行政が中心的に進める場合を除き、行政区に問わられ過ぎないほうが良いように思えます。
つまるところ、誰に何を届けたいのか?そこに尽きると思います。

「地域」というマジックワードに惑わされないように、具体的な手触りをもって進むことが大事だと感じています。