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2020.11.22

社長BLOG~「農家の女性たちによる農業のRE100化のチャレンジ!」

たまエンパワー代表の山川勇一郎です。
だいぶ間が空いてしまいましたが、久しぶりの社長BLOGです。

さて、昨年度から弊社で農業分野のRE100化のお手伝いをさせていただいています。
RE100化というのはRenewable Energy 100%の略で、企業等が企業活動で消費するエネルギーを全て再生可能エネルギーで賄う取り組みを指します。

「農業は環境にいい」というイメージがありますが、実際当事者に聞くと「いやいや、ガソリンや重油はバンバン使うし、、全然そんなことない!」という答えが返ってきます。

家庭菜園や有機無農薬の小規模農業を志向する場合を除き、農を業として行っている農家にとって、生産性の向上や消費者ニーズの充足と化石燃料の使用は必ず直面するジレンマです。
つまり、「速さ」や「便利さ」を化石エネルギーを使うことで実現していると言えます。

弊社も子会社で「さがみこファーム」を昨年設立し、ブルーベリー栽培を始めましたが、自らやってみると、「おいしいものを安定的に作ること」「生産性を上げること」を追求していくと、どうしても化石燃料に頼る面が出てきて、RE100化といっても、言うほど簡単でないことを実感します。

環境面で言えば、農作物に被害を与える虫を農薬を使わないで防除しようと思うのは一苦労だし、軽トラックや農業用車両は大体ディーゼル燃料だし、ハウスの加温は重油、配達は車を使うし、包装はポリ容器です。

しかし、人類ひとしく食料を食べなければ生きていけませんし、それを支えるのは農業であることは疑いがありません。
私たち人類は気候変動と向き合う中で、日本のみならず世界で農業を永続的に行っていくためには、農業分野のRE100化が不可欠と言えます。

この難しい分野に果敢にチャレンジしようとするイノベーターたち、それも女性農家たちがいます。
田舎のヒロインズ」というNPOのメンバーの皆さんです。

ただでさえ生産性が低いとか、3Kとか言われる農業の世界において、自立的な経営基盤を確立しつつ、更に先を見た行動ができるのは本当にすごいことだと思います。
実際、物事の本質を直感的に理解し、しなやかに行動に移せるのは、男性より女性なのかもしれませんね。

田舎のヒロインズさんには全国津々浦々、大小様々な農家が会員でいて、昨年は南阿蘇のO2ファームさんが全国に先駆けてRE100化の計画を立案、既に実行フェーズに入っています。O2ファームさんの先駆的な取り組みは、関係各所から大きな反響を得て、全国から注目されているようです(当然だと思います)

今年はそれに続き、北海道、福井、熊本の3つの農家が名乗りを上げ、現在、エネルギー消費の現状把握と課題抽出に入っています。
当然、気候や栽培作物や経営規模が違えば、エネルギーの消費量や消費パターンも違うので、そうした知見を蓄積しながら、最適な解を導き出していこうと思います。

➤農家のRE100化の詳しい取り組み内容はこちら
➤昨年の取り組み(O2ファーム)はこちら
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