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2020.04.08

【開催速報】エンパワーライブ寺子屋#6 北原まどか×山川勇一郎

※↑↑↑写真はつなラボ遠藤亮さんによるファシリテーショングラフィック

***エンパワーライブ寺子屋Vol.6開催しました!***

第6回のゲストは森ノオト理事長の北原まどかさんです。

北原さんは昔から情報を集めて発信すること、誰かに伝えてつなぐことが好きだったことから仕事でも編集畑を歩み、長女の出産をきっかけにローカルメディア「森ノオト」を設立。

とてもセンスフルなウェブサイトで年間200本余りの良質な記事を書くのは独自に育成した40人の市民ライターたちで、その多くは子育て中の女性たちです。

事務所は築40年の空き家を地域の工務店の力を借りて女性メンバーがDIYでリノベーションしたとのことで、大切なのは全部自分でやるのではなく、プロの技術をおすそ分けしてもらうこと。作業に参加することで地域のプロの仕事に触れることができるなど、プロとの橋渡しの役割を担っています。

情報発信する上での心得をカードにまとめた「ローカルメディアコンパス」を作成49枚のカードにローカルメディアに関するケースが記載され、それを見ながら対話を通じて学ぶことができます。

どうやったら、たくさんの人たちが集まのですか?との問いには「ライターが自分を主語で発信する」ことでその熱量が、読者に伝わり「ライターに会いたい」「このライターが書いた場に行ってみたい」となるとのことで、参加できる場をつくること、それが15分くらいの距離感で集まれる。それがローカルの利点だと言います。なるほど!

東日本大震災をきっかけに自然エネルギーの活動も積極的行い、そこでたまエンパワーの山川さんにも会いました。身近な存在だけどとっつきづらいエネルギーという存在をもっと身近に感じられるよう「かわいらしく、おいしく、たのしく」をモットーに発信をしてきました。

北原さんから見て、自然エネルギーの世界は発信がどうも苦手のよう。だからこそ自然エネルギーとローカルメディアはシナジーが高いと思っていて、そうしたコラボレーションが各地で起こっていくと面白いとのこと。

コロナでは、自分たちの活動は不要不急かと自問自答する中で、ローカルメディアは地域に根差し、なくなってしまったら自分たちの暮らしの潤いがなくなるようなものと再認識したとのこと。
設立して10年間地域を耕してきたが、森ノオトの中にも人も育ってきて、ある程度任せられる状態になってきた。
風の人と土の人という言い方がありますが、全国各地で同じような悩みを抱える人たちの知恵を共有し、自分たちの地域に持ち帰る、風のように情報を運ぶ存在が必要。そうした役割も担っていきたいとの話に、活動を積み重ねられてきた人ならではの重みを感じました。

後半ではローカルメディアに実際に関わっている人や、これから志したい人を中心にたくさんの質問が出ました。

「自分を主語にする」という点では、「書きたいことを書くには独立採算でないといけない」という話があり、企業協賛などに頼らない体制を作ってきたとのこと。
また、取材対象と対等な関係で取材することの重要性など、メディア運営の真髄がたくさん詰まった時間となりました。

参加者からは「哲学と情熱を感じられる言葉が印象的だった」
「活動に手作り感(自分で関わること)が感じられた」
「ローカルメディアが市民に浸透していくと真の意味で多様な価値観が社会に広がる」
といった感想がありました。

北原さんありがとうございます!

次回#7は"空飛ぶ園長"こと木村太郎さんです。
➤➤➤申込はこちらからどうぞ。

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