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2020.02.24

ソーラーシェアリング第1期着工&営農準備開始!!【社長BLOG】

東京に自然エネルギーの森をつくる・たまエンパワー代表の山川です。

最近は産業用自家消費の話題が多かったですが、今日は弊社が力を入れているもう一つの事業であるソーラーシェアリング&ブルーベリー農園についてお話したいと思います。

先日からソーラーシェアリングの第1期(129kW)の建設工事が始まっています。
ソーラーシェアリングの事例は相模原市で初の取り組みなので、事業主体の弊社だけでなく関係各所にも戸惑いがあったかと思いますが、様々な方の協力の下ここまでこぎつけることができました。
工事自体は1か月程度で終わる見込みで、あとは東京電力との連系を待つだけになりますが、架台が組みあがった後、3月中頃からは本格的に営農準備を始めます。(営農の主体は関連会社の株式会社さがみこファーム

私たちがやろうとしているのはブルーベリーの養液ポット栽培です。

ブルーベリーというと一般的には小粒で酸味が強いイメージがありますよね。
私もこの農法に取り組む前はそういうイメージでしたが、実はブルーベリーは世界で既に200種類以上あります。500円玉くらいの大粒のブドウのような種類もあります。驚くほど甘いものもあり、「ブルーベリーは酸っぱい」というイメージが根底から覆されます。みかんも私たちの子どものころは酸っぱかったですよね。ブルーベリーも品種改良が進み、味もどんどん進化しています。
blueberry.jpg

ブルーベリーは一般的には地面に直接植えます。ただ、元来ブルーベリーは北米原産で酸性土壌を好む性質があり、日本の土壌だと生育はどうしても遅くなるのと、樹本来の味を引き出せず、収量・品質共に安定しないケースも多くあります。これらは栽培技術である程度はカバーできるものの、私たちはそうした職人的な技術も経験も持ち合わせていません。

そこで私たちは、ポットに水と最適に配合した養液を供給することで安定的に高品質のものを作る養液ポット栽培に注目しました。イチゴなどには馴染みのある手法ですが、ブルーベリーはまだ一般的ではありません。この栽培方法を採用した代表的な例として「ブルーベリーファームおかざき」さんがあります。ここは養液ポット栽培で数十種類の味を楽しめる観光農園を運営し大成功を収めました。
kyoto-ohara.jpg(京都大原農園ウェブサイトより)

ブルーベリーは農業経営的視点で言うと、収穫期の夏場の人件費が原価の7割を占めています。夏場の労働は過酷で、かつ基本的には手作業で機械化できないことがネックです。その点、観光農園の場合、お客さんに楽しみながら収穫してもらえるので、お客さん、農園側双方にメリットがあります。
ブルーベリーは多少の遮光下でも問題なく育つことがこれまでの実績から立証されています。来訪者にとっても収穫時の日よけになるためソーラーシェアリングとの相性は抜群です。

私たちは第1期、第2期で20種類以上・約1000本のブルーベリーを栽培する予定です。まずは栽培管理を徹底して取り組み、段階的に観光農園化する計画を立てています。
栽培品目はブルーベリーを皮切りに他のベリー類やフルーツなども育ててみたいと思っています。
ソーラーシェアリングの規模は全体で1メガ以上、農園は2ha以上となるとなるので、近い将来、都市近郊で有数のソーラーシェアリング観光農園サイトが誕生する予定です。

相模原の豊かな自然の中で、多くの人が気軽に来ていただける、美味しい楽しい農園ををこれから作っていきたいと思っています。乞うご期待!

※栽培準備を手伝っていただける作業ボランティアを募集します(3月24日~4月1日)
ブルーベリーや農園に興味のある方、ソーラーシェアリングに興味のある方はぜひ検討ください。3月入ってから弊社Facebookページで募集します。チェックしてください。

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